9/13

 皆様、局地的異常気象も当たり前になり、全国共通の時候のご挨拶ができなくなりつつある今日この頃ですが、お変わりなくお過ごしでしょうか。長らくのご無沙汰大変申し訳ございませんでした。事務局からのご連絡です。

 前回の、師の映像公開から少々時間がたってしまいましたが、最新の映像をご紹介いたします。昨年729日にご案内したコンサートでの録画ですが、あわせていつもよりパワーアップした「不遇を楽しむ」師のメッセージもお楽しみください。演奏はいつも通りに、繊細かつ堂々たるものです。メッセージと演奏はこちらです。


12/8

 今年も早、師走を迎えました。皆様、いかがおすごしでしょうか。

 さて、あらためまして。事務局からのご連絡です。久々のホームページの更新ですが、今回は大変嬉しい、師の演奏の公開です。2005年に、「The Concert Hall」での音源公開以来、永らく新音源の公開が滞っておりましたが、今回はなんと映像付きでの公開となりました。しかも、今後さらに追加公開の予定で、準備も進んでおりますのでご期待ください。師のシンプルなメッセージも合わせてご覧ください。演奏はこちらです。

 本当の演奏を求めている方々にもお知らせいただければ幸いです。


7/29

 今年は梅雨明けが早く、本格的な夏も早めに始まり、暑い日が続いておりましたが、最近は不安定な天気で、涼しかったり、地域によっては豪雨に見舞われたりと、氏の言葉ではありませんが、「世も末」ですね。

 前回ご紹介した、ネットで見つけたちょっとおもしろそうなコンサートの Mr.K とは、実は氏だったのです。とっくにネタバレの感はありますが、現在 YouTube Mr.K ならぬ、草野政眞氏の名前で上がっておりますので、是非とも演奏をお楽しみください。当日は、比較的若い年代のコアなピアノファンが集いましたが、トーク、ワンポイントレッスン、小品の演奏を交えた氏の音楽、ピアノ観には納得の表情で聞き入っておりました。会終了後の、パーティーも大いに盛り上がり、ご参加いただいた皆様には、本物の音楽を楽しんでいただけたことと思います。

 さて、今回は 8/14() ~ 8/21 () に函館で開催される、ハリーナ・チェルニー=ステファンスカ記念「イカール国際ミュージックキャンプ 2013 in Hakodate」の最終日 8/21 () のガラコンサートで、氏が シュトラウス=ペナリオ「皇帝円舞曲」を演奏することになりましたので、ご案内いたします。詳細なプログラム等の紹介はありませんが、概要は、http://hkd.a.la9.jp/ikar/?p=275 をご覧いただければと思います。氏の紹介は、中程に「招聘アーティスト」紹介の一番最初に出ております。

 ミュージックキャンプのポスターはこちらをどうぞ。 [表] [裏] (Musica Assai デザイン)


4/27

 事務局から、ネットで見つけたちょっとおもしろそうなコンサート? 情報のご紹介です

 ちょっと変わったコンサート? 情報を Facebook で見つけましたので、ピアノ好きの皆様にご紹介いたします。

 5/18 (土) に新進気鋭の音楽事務所 JK arts の主催による Mr. K なるピアニストのコンサート? が企画されています。 Facebook 上では Mr. K の演奏を YouTube で聴くことができますが、一聴すると草野氏の演奏にかなり近い、いや同じか、とも思えるほどのものです。なにやら謎めいていますが、Mr. K とはいったい誰なのでしょうか。

 プログラムは、演奏曲目は多くはないものの、その演奏の秘密が開示されるとなると、ピアノ好きにとっては大変興味深い企画と言えそうです。

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 草野氏は .... もちろん参加されるとのことです。


1/1

 事務局から、エッセー更新のお知らせです。

 皆様、新年あけましておめでとうございます。

 氏の体調は、まだ回復途上ですが、昨年は青森でのコンサートと、十和田の病院でのコンサートがありました。今回は新年のご挨拶を兼ねた一年ぶりのエッセーとなります。氏が体験したちょっといい音楽の話を、氏のシニカルな中にもほっとする暖かみを感じさせる文章でお楽しみください。

 本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

(7) 門松は冥土の旅の一里塚

 門松は冥土の旅の一里塚 ・・・・・・

年々、一休の詠んだこの歌が感覚にフィットするようになってきた。それにこのシニカルさ、たまらないではないか。まさに下の句の、めでたくもありめでたくもなし、なのだが、私としてはどちらかと言えば、めでたくもなし、の方だ。

つづきはこちら


10/6

 事務局から、コンサートご来場の皆様への御礼です。

 前日まで心配だった台風17号も足早に過ぎ去り、雨男の氏が逆に台風を追いかけながら青森入りするというスタートとなりました。コンサートにお越しいただいた皆様には、厚く御礼を申し上げます。

 コンサートは、前半後半ともに氏と主催者の方との音楽談義、曲目解説が入り、氏の音楽感や、没個性の音楽が幅をきかせる風潮についても語られ、大きなホールでも氏の人柄と演奏をより身近に感じられたことと思います。アンコールは氏らしく、リュリ、レヴィツキ、ショパン、グルック〜ズガンバティと並び、鳴り止まぬ拍手の最後は舞台照明を落として終演となりました。

 氏のコンサートのアンコールで英雄ポロネーズを聴くと、これでお開き、と思える皆様も多いと思いますが、今回のアンコールにはそれがありませんでした。精神性と、ヴィルトージティの両方を兼ね備える氏が、今は精神界に振れていることの現れではないでしょうか。3.11の震災以来、芸術家としての様々な葛藤があり、今回のコンサートも企画の段階から演奏終了まで様々な悩みがあったとは感じておりましたが、その一端が現れたということかも知れません。

 精神性、ヴィルトージティ、どちらに振れても、その両方でも、また氏のコンサートを期待したいと思います。皆様もどうぞご期待ください。

 ありがとうございました。


8/18

 事務局から、コンサート情報のご連絡です。

 昨年のコンサートから一年以上がたちました。盛夏の頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

  皆様、お待たせいたしました。今回のコンサートは102日(火) 青森市民ホールでの開催です。プログラムは今までの氏のそれとはちょっと趣を異にした構成になっておりますが、主催者の意向にそった形で組んでみたとのことです。それでも、やはり後半は草野ワールドを堪能できることでしょう。

  青森の、早めの晩秋を楽しみながら、ご来場いただければ幸いです。


1/1

 事務局から、氏によるほぼ一年ぶりのエッセー更新のご連絡です。

 もうすぐ震災後一年となります。去年の今頃は、何も考えることなくのんきに新年を迎えていたことを思い出します。今年はいつもの新年のご挨拶ではなく、一陽来復という言葉がふさわしいでしょう。氏は昨年5月の演奏会以降体調を崩され、心身ともに不調の時をかこっており、そのことがエッセーに綴られております。

 本年も、当ホームページをご高覧のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。今後の氏の早い回復と、皆様のご健勝をお祈りいたします。

エッセーはこちら 


5/16

 事務局から、コンサートご来場の皆様への御礼のご挨拶です。

 5/15のコンサートには、皆様お休みところお越しいただき、まことにありがとうございました。おかげさまで、早々にチケットも完売となり、見事な五月晴れのなか、満席状態となりました。

 前半のリストは、氏は「地味だったかなあ」と申しておりましたが、氏の演奏で、その精神世界を真に感じ取ることができたのではないでしょうか。サロンコンサートでも時々取り上げられていた「エステ荘の噴水」も一連の曲と合わせて聴くことで、その真価がわかりますし、氏も演奏しやすそうでした。一転して後半では、精神世界から徐々に現実の世界に戻り、最後にはハリウッドにまで連れて行っていただきました。おそらく、本邦初演のペナリオの「皇帝円舞曲」は早くも氏の十八番(オハコ)と言って良いでしょう。精神性とエンタテイメント性の両方を大切にする氏ならではコンサートでした。

 アンコールの前には、3.11の震災に対する思いが語られましたが、その直後のシューベルトの即興曲 Op.90 No.3は震災で無くなった方々への鎮魂の歌に聞こえました。

  氏は、今後もこの様な「日常の延長のコンサート」を開く事を約束してくださいましたので、期待しましょう。ここしばらくは自宅を改造したサロンでのコンサートが主体でしたが、今回少し広い所でのコンサートを聴いて感じたことは、やはり大きな魚は広いところで泳いでこそ、ということでした。どうもありがとうございました。


4/17

 事務局からのご連絡です。

 先週、「残席わずか」のご案内を差し上げたばかりですが、おかげさまで完売となりました。ありがとうございました。中には、お申し込みをいただきながら、今回の地震で被災された地域にお住まいで、当日の足の確保が難しくお越しいただけなくなった方もいらっしゃいました。あらためて、早期の復興をお祈りいたします。

 5月のコンサートが済んでいない段階で、気が早い話ではありますが、事務局としては氏の次のコンサートを企画し、今回お越しになれなかった方々にもお会いできればと思っております。

 まだまだ余震が心配です。当日は、皆様どうぞお気をつけてご来場くださるようお願い申し上げます。ありがとうございました。


4/10

 3.11の東日本大震災以来、早くも一ヶ月が過ぎようとしています。被災された皆様、関係者の皆様には、心よりお見舞い申し上げますとともに、一刻も早い復旧をお祈りしております。

 事務局からのご連絡です。
   5 月のコンサートが近づいて参りました。震災の余震が続く不安な世の中にも関わらず、皆様からは多数のチケットのお申し込みいただき、まことにありがとうございました。おかげさまで、残席わずかとなりましたので、まだチケットをお求めいただいていない皆様には、お早めのお申し込みをお願いいたします。

 氏の近況ですが、震災を境に世の中の「気」が全く変わってしまい、その様な中で、モチベーションを保ちながら一日ピアノに向かう辛さを感じておられ、今までで一番きつい演奏会の準備となっているようです。


1/29

大変お待たせいたしました。事務局からのご連絡です。

 昨年末にお知らせいたしました5月のコンサートのプログラムが決まりましたので、ご連絡いたします。今年は昨年のショパンイヤーに続きリストイヤーなのですが、今ひとつ巷での盛り上がりには欠けるようです(いや、今のところその兆しもない感じです)。 音楽家としてはリストの方がショパンよりも優れた点が多々あると思う事務局ではありますが、世間様のこの扱いは何なのでしょう。やはり、お金をかけてもそれほどは回収できないからでしょうか。

 今回の選曲については氏も相当迷われたようです。「巡礼の年 第3年」は、リストのイメージからかけ離れた、精神性が高く宗教色の濃い、晩秋の気配すら漂う曲集です。 初夏の陽気にふさわしいかどうかで悩まれたとのことです。しかし、氏は本来の格調高いリストの姿と、先の時代を見越した天才性を知る上で重要な曲と考え、選ばれました。 事務局としては、氏を措いて真にこの曲を演奏できるピアニストはそうはいないと考えます。氏の真骨頂が聴けるよいプログラムになりました。 どうぞご期待下さい。皆様お誘い合わせのうえ、お越しいただければ幸いです。  


12/26

事務局からのご連絡です。

 氏のプライベートサロン「プチ・サロン」が諸処の事情により店仕舞いしてから一年以上たちました。また、歯に衣着せた(笑)エッセーの掲載が始まり、丁度一年が過ぎました。掲載前までは月1回程度はと期待させつつ、四半期に一度の掲載となりましたが、慎重かつ完璧主義の氏の性格を思うと、もっとたくさんと言うよりも、よくぞここまでと言う思いの方を強く感じております。次の掲載はいつか、などと催促をいただきながらもここまで来られたのは、皆様のおかげと感謝しております。一年間のご愛読、まことにありがとうございました。
 今回は、珍しく (本当は珍しくあって欲しくないのですが) 音楽ネタです。言いたいことはいっぱいある氏ですが、諸般の事情により自粛しております。この自粛が解けるのはいつになるのでしょうか?

 さて、今回は大変嬉しいお知らせがあります。2011515日(日) PM 2:00 、京王井の頭線 永福町にある「ソノリウム」( http://www.sonorium.jp/ ) で氏のコンサートを開催させていただく運びとなりました。曲目はまだ決まっておりませんが、是非ともご予定に入れていただくと共に、本当の音楽好きな方々にもお知らせいただければ幸いです。曲目等の詳細が決まりましたら、このホームページを通じてお知らせいたしますので、時々覗いてみてください。それでは、皆様良いお年をお迎えください。

(5) 名人芸

 ごまかすのも芸の内、という言葉がある。ごまかすというと何やら後ろめたい響きがするが、演奏中に破綻をきたした場合、その場をいかに取りつくろうかは、演奏する者にとって大きな問題だ。商品化されたレコードやCDなどではありえないが、ライブ演奏においては、凡人ならいざ知らず、名人大家といわれる人であっても、常に起こり得る事態でもある。

続きはこちらへ 


9/26

事務局からのご連絡です。

  夏休みが終わると、きっぱりと秋になるはずでしたが、今年はだらしなく暑い日が続きました。皆様いかがお過ごしでしょうか。3ヶ月更新が定着しそうですが、今回はいかにも氏らしい、こだわりの話です。立派になったビール腹のせいで鍵盤に手が届かなくなっているのでは、と事務局としては心配もしますが、いっそのこと尖閣諸島で国防を兼ねてダイエットに励んではいかが、と進言申し上げたい。日本のためにも、氏のためになるはずです。

(4) ビールにまつわる神聖なる儀式

    今年の夏はひときわ長く過酷であった。

    元来夏好きの私ではあるが、この執拗で暴力的ともいえる暑さには、さすがに参った。 外に出る気力もなく、避暑地へと赴く身分でもないので、日がな一日冷房が効いた部屋で過ごし、ひたすら夜はビールを楽しむという毎日であった。